ファーストアルバム「殺しのシミューレーション」6月17日発売要諦

時空兄弟2017ツアー日記

時空兄弟2017ツアー日記

時空・北ツアー20170112

二、三にち前から世間を賑わしている、今年最大の大寒波がいよいよやってくる。

噂どおり、やって来た。

音も無くやって来た。

窓の外、いつの間にかアレになってた。

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時空兄弟・大津真、東北新幹線、福島駅に到着。

その頃、山の中のわたしたちは アレやらソレやらで大変で、

とにかく下におりることができない。

何回も何回も雪かきして家脱出したところで、

アイスバーンで通行止め箇所ができ、

ひたすら歩く。

何度も転倒しながら たどり着いたところに、

一台の 後部座席の窓が大破された、かろうじて白い軽自動車…ひとよんで、<オカチグルマ>あるいはが 真っ白な雪の中にうずくまっていた。

・・・朝方、老女が水止め解除しに行くところをつい手伝ってしまい、車ごと滑って何度も回転して大型の除雪車に体当たりしてしまったらしい。

・・真っ白な雪に覆われた<オカチグルマ>は 真新しい新車に見えないこともない、なんて美しい白色カー!
とにかく、駅で待っている時空兄弟を迎えに行かねば、と、

アクセル強く踏んで new<オカチグルマ>を雪から出し、

ハンドルを強く握った。

ハンドルは、ハンドルではなかった。

真っ直ぐ走ろうとハンドル真っ直ぐにしても、

ハンドルは 気が狂っていて、

あちこちにタイヤがぶれてしまい、

しかし車を止めようにも

何もかも景色は真っ白で
ホワイトアウトで

しかも横に車を止めようにも ハンドルがゆうことをきかないので

気の狂ったハンドルを なだめるように どうかゆうことききますように いいこだから いいこだから おまえはいいこだから ひゃくえんあげるから おねがいだから…

と念力かけながら、

いつもなら10分でおりることができる山を二時間かけておりた。

気がつけば、

わたしが気が狂っていた。

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廃車。

決定。

代車で時空兄弟を迎えに行った。

待ちに待った兄弟は無事だった。

なによりそれが嬉しかった。

気が動転しているわたしは、

兄弟に会えて

やたら嬉しかった。

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兄弟も ギターを背負って 通行止め箇所を歩く。

もう日も暮れて真っ暗だ。

兄弟は、10回滑って、

そのたびにギターをゴンゴンぶつけてた。

だんだん楽しくなってきた♪

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今日は 明日からのツアーのリハーサル日。

薪ストーブに火を点けて、

ギターアンプにスイッチ入れて、
音出す。

本日の音だった。

外はしんしんとしんしんとしんしんと音をたてて

アレが舞っている。

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オカチグルマも
ゴミ収集車も
クロネコヤマトも
大津真も

本日はよく滑った。

滑った分だけ 笑いが絶えない夜の宴会。

とにかく誰も死なずケガすることもなく、

よかったのだ。

しんしんと
しんしんと
しんしんと
しんしんと
しんしんと

騙されないように気をつけよう☆

時空・仙台20170113

朝、兄弟にも雪かき手伝ってもらって

脱出道作り 脱出成功。

昨日の通行止め箇所には<塩カル>が撒かれ、滑り防止ができたという。

勢いよく その道に走っていったクロネコヤマト車・・

すかさず そのワダチの跡を走ろうとマダム新車…

が、岡地さんの忘れ物でしばし待ち・・・

発車して クロネコヤマトに追い付こうとしたところ、

ワオ♪

クロネコヤマトが滑ってきて、

しきりに車内で さがれさがれのポーズしながら なんとか挽回しようとハンドル操作しているクロネコヤマト。

マダムは言われたとおり下がる、

が、うまく下がれない

さらにクロネコヤマトが滑ってくる、や、や、やばい、ぶつかるっ、

この間 約五秒。

クロネコヤマトは抜群のハンドル操作で 脇道の側溝にタイヤを落とし、滑りをなんとか防いだ。

その脇を ゆうゆうとマダム新車は滑るように坂道をあがり、

脱出成功。

10秒のドラマ終了。

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山の麓のNo.ワンの蕎麦やは臨時休業。

きっと同じようなことを考えているNo.ツーの蕎麦やも休みかとすばやく推測、

No.スリーの蕎麦やへ兄弟をお連れする。

家族3人仲良く蕎麦をたぐる。

幸せのヒトコマ。

20分間のよくあるドラマ。

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仙台へ。

・・国見インターあたりはおとぎの国だったが

仙台は 平和感溢れる、現実的な都会だった。

しかしながら、都会の寒さはまた質が違う。

雪かきや冷や汗などでかく汗もなく

ひたすら冷える身体。

焼酎お湯割りで温める。

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時空兄弟+父 の 時空家族でライブ。

仙台サテンドール。

w/オール殿下さんはロックンローラーだった。暖かいロックンローラーだった。

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昨夜は我が家の時計を狂わせた兄弟。

この寒波も 兄弟のせいか と横目で見ながら…

兄弟は ギターの棒をウインウイン操縦している。

北の国が平和てありますように、と願いながら

ウインウインと、

時空を歪ませているのに、

身を任せながら。

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90分間の時空ドライブ。

・・昨日からのアタマが正常になったような♪

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店で打ち上げ。

今回もマスター岡崎さんの奥さんの素晴らしい料理、料理、料理☆

そして いつもナイスセレクトの つかぽんさんからの差し入れ日本酒☆…今回は少し濁ってるあいつ♪

雪国話しは最高に楽しい♪

時空・福島20170114

仙台宿泊。

雪もなく平和ぬな仙台、すぐに脱出して福島へ。

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東北道。

あいかわらず 国見あたりだけ おとぎの国だった。

昼前に福島着いた。

どうしても アソコのラーメンが食べたくなり、兄弟にも食べさせたい…が、人気だから並ぶの覚悟してね

と、息巻いて新車走らす。

お♪

・・並んでいない、空いている♪

と思いきや、

<体調不良のためお休みさせていただきます>

手書きの貼り紙。

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父のアイデアで 白河ラーメンの店へ行く。

・・滑り込みで席あり♪

そのあとは続々と客が来る、まさかの人気店。

手打ち麺、あっさりスープもよし♪

・・ワンタンが雲のように薄い♪、これ なおこさんがいちばんすきなやつ!

と、兄弟は若干声のトーンを歪ませながら

ウインウインと 箸で麺をもて遊んでいた。

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山へ上がる。

薪ストーブに点火、珈琲入れつつ 家族で今夜の作戦会議。

今夜、深夜は雪がどれくらい降るのであろうか…考えたところで誰もわからないまま、窓の外、降る雪を見つめる。

会議は何も決まらないまま、時間だけが過ぎてゆく。

途中、風呂入ったり昼寝したり…

だんだんと降りは強くなっているようだ。

突然、父が決定判断をくだした。

・・今夜は 家へは帰れない。下に宿泊しよう。

・・代行を頼んだところで この雪じゃあ 断られるであろう。

・・アラーの神もそう言っておられる。

・・薪ストーブの火はそのままでよいぞ、火鉢は自然に消える。

・・雪は自然に、

・・止む?

・・いや、

・・今夜は・・・止まない。

・・さあ、出発じゃ。

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家族は山をおり、本日の現場<アズスーンアズ>を目指した。

・・暗くなる前に山を下りるのじゃ。

・・・ジャー。(弟)

・・・・・jar。(兄)

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今夜はとことん寒い、今回の世紀の大寒波のハイライトだ。

・・・兄ちゃん、寒いよ。

・・・じいちゃん、早く、早く、

・・・焼き鳥やに行きたい。

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兄は、

ウインウインと、レバーを操縦した。

・・上手い、レバー旨い♪

・・・お湯割りもう一杯、半分こだね。

・・それでしめよう。

・・・現場いかなきゃね。

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寒い。

焼き鳥やから現場まで、100メートル

死にそうに寒かった。

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アズスーンアズにて 恒例のイベント。

昨年は 大風邪ひいて 打ち上げで倒れた、今年はリベンジのはずが大雪。

もはや、だれのせいでもない。

そう、だれも悪くないのだ。

ウインウインと、わたしは見えないレバーを操縦した。

見えない願いをかけながら。

そこに家族がいるから、

わたしは生まれ生きてこれた。

アラーもジャーも仏もキリストもぶっ飛ぶような強い引力で結びついている、

家族

兄弟

・・・何も怖くないよ。

・・・すべてが 目の前が

真っ白だよ。

父さん、

兄さん、

ありがとう

まだ目の前が真っ白だよ

死んで

ないよ。

寒いよ、感じているよ。
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外は大雪、大寒波。

打ち上げは 恒例のもつ焼きや。
皆で入った。

タイムカプセルに入るように皆で入った。

家族も鳥もジプシーもともだちも殿下も豚も鰤も順番に入ったさ♪

狭い扉に仲良く順番に入ったんだ。

真っ白だったね。

みんな生きてたけど、

とにかく真っ白だったね。

レバー、美味しいね、ポテトサラダも。

タイムカプセルの中でも 歪んでいない時間をキャッチして、

・・・5、4、3、2、 1、

ハッピバ〜スデ トゥ〜 ユ〜〜

ディア じょにい〜〜〜

シャンパンを開けた。

なまずていマスターじょにい、誕生日おめでとう!!!!!

タイムカプセルの中、

しばし時間は無くなり、

一瞬にして凍った、しんとしたシアワセだけがそこにあった。

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時間が薄くなっていく。

やたらに薄くなっていく。

薄くなって薄くなって

パキンと割れる、・・・

割れるやしない!

割れや・・

我ら、時空家族!

時空・いわき20170115

父の判断は正しかった。

昨夜は 我ら家族は山の家へは到底帰れなかった。

猛吹雪だったのだ。

やさしいやさしい、じょにいの家に宿泊させていただき暖をとって眠った、ありがたいことに☆

北のやさしさは目に染みるなあ。
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いわきへ。

一瞬、平和な東北道福島西インター、

さて、

大寒波クライマックスは いよいよ始まるのであった。

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郡山へ入るあたりから景色がおかしい…

すべてが白いのだ。

我ら家族は、今回タイムカプセルに入ったり 一瞬凍ってみたり 歪んだ時間の中に入ったり いろんな経験をしたのであるが、

♪あ、テレビもねー 電気もねー ラジオもねー

もとい、

♪景色もねー 車線もねー 段差もねー 遠近ねー 目の前ねー

<ホワイトアウト>。

夢の中でも現実でもない、

恐ろしい世界の中で しばし 翻弄され続けるのであった。

山勘で東北道から磐越道へ分岐する。

吹雪をワイパーでよけるも ワイパーが機能しなくなった。

吹雪が一瞬にして凍ってしまうので それがワイパーに付着してどんどん大きな氷となり、ワイパー動かしてもフロントガラスに氷がゴンゴンとぶち当たるだけなのだ。

ワイパーで避けられない吹雪はフロントガラスでどんどん付着して凍ってこれでもかというほどの<白>になっていく…

そして何も見えない、

深い深い

ホワイトアウトの中へ。

・・み、み、見えない、父さん兄さん、見えないよ

山勘でサービスエリア見つけて入り、父さんと兄さんにワイパーに強力に付着してしまった氷を素手ではずしてもらった。

気を取り直して周りの車を見れば みな同じことをしていた。

この動作を何度も何度も繰り返し、太平洋側のいわきに近づいてゆくに従い、

氷点下七度だった外気は少しずつ気を取り直し、

トンネルをひとつ抜けるたびに一度ずつ上昇していって、

最後の長いトンネルを抜けると、

〜^`〜

雪のない山の後ろからSTEELguitarの音がして、

さらにその後ろの山の上からすべてを包み射す真夏のような太陽の日差し!

天国だった。

常磐ハワイアンセンター恐るべし。

いわき、恐るべし、快晴。

裸で踊り出したくなった。

ホワイトアウトで 忌のふれたわたし♪

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眩しすぎる太陽を日差し避け全開で避けながら いわき駅目指す。
眩しい。

ああ、

何も食べていなかった、お腹が空いてきた。

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予定時間遅れて会場<バークイーン>に到着。

地元バンド<十中八九>との合同演奏リハーサルもある、ホワイトアウトしながら オエー と叫ぶ。そういう曲だから致し方ない、ましてや自分で作った曲だ。

さすがに気持ち悪くなってきた。
しかし、もう時間も感覚も身体も歪んでいるので、

なんだか訳のわからないままサンドイッチを口に放り込み、

いろんな服を着たり脱いだりしながら

本番を迎えることになった。

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兄がウインウインとまた例のレバーを操作するので、

そのたびにわたしは軽い痺れを感じながら、

見えない音の世界へ入っていった。

糸の見えない操り人形だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夕暮れ。

ライブは真昼のライブだった。

もう何がなんだかわからない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
加藤さんの店へ。

シャブリのワインと生ハムが美味しくて、

あ、

・・また、きた、例の痺れ。

時計でいうと 7時間飲んだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
迎えに来ていただき、

ビュー

っと風の音がする海側の秘密基地でさらに飲んだ。

パジャマ姿の女子高校生が現れて、

岡地さんがそこにいることにいたく興奮、

一緒に写真を撮った。

・・今夜は風の音がすごいな

ビュー

・・・本当にビュー って音なんですね、風って。

・・ひとつひとつ名前があるのですよ、風。

・・・家族ですかね、みんな。

・・移動性の家族ですよ。

・・ずっと 生きているのです。

時空・東京20170116

父は まだ大寒波中の福島へと帰っていった。

兄弟は 浜のラーメンでも食べようかと

兄が 例のレバーではなく、スマホに向かって何やらコソコソ話ししている…

美味しいラーメンやはどこか、と家族でもないやつに相談しているのだ。

嫉妬を感じた弟は 慣れない手付きであーでもないこーでもないといろんなポーズをとるのであるが どれもうまくきまらない。

父も行ってしまった。

兄はスマホに夢中。

家族はバラバラだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
絶対に そんなには美味しくないであろうと思われるラーメンやへ入る。

数あるメニューのなか、兄弟は同じものを頼んだ。

予想どおり、たいして美味しくもなかったが、

そんなことより、

家族の絆が気にかかる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京へ。

あんなにがんばって毎日雪のなか運転したのに、

もう頑張れない。

睡魔がやってきた。

眠いのだ。

兄に運転を任せ、

気がついたら東京の街なかだった。

・・じゃー。

・・・jar? えっ?何に願いを?

・・マダム、お別れだよ。家に着いた。

・・・あ、大津さんの… あ、マンション。

・・じゃー また。

・・・jar って… えっ、お別れってどういうこと?父さんは?・・・一緒に父さんを捜さないの?父さんは今ごろ雪の中で・・・

・・大丈夫、岡地さんは強いから。雪に慣れているよ、絶対に大丈夫。

・・・岡地さんって、えっ、岡地さんって… どういうこと?わたしたちは家族じゃないの?いつまでも いつまでも 家族じゃないの?ずっと ずっと…

・・兄さん!

バックミラーに兄さんの姿は無かった。

消えたのだ、突然。

時空の中へ。

・・・・・・・・・・・・・・・
吉祥寺へ。レコーディングの打ち合わせ。

生還を喜んでくれた、現実の 仲間。

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父さん…いや、岡地さんからの便り。

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big&lon時空様、福島快晴〜、よい感じです!本日皆様〜、やっと風呂の排水溝の氷、開通!
ガスコンロは電池交換で解決しました〜!
我が家の進入路も明日には車が一台停めれそう(^∇^)塩カルも撒いたし、ごみ収集も無事終了〜、12匹の猿軍団にも会えたし、山に平和が戻りました〜♪
やっちゃ場は良いところでした?
またね!

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